難聴と認知症

 

 

難聴と認知症について

難聴を患っている方ほど、アルツハイマーや認知症といった疾患を患うリスクがあり、難聴の症状が重度であればあるほど、リスクも比例して上がるということが分かりました。

 

これは健康についての研究を行っているアメリカ国立加齢研究所(NIA)による検査で、難聴と認知症には強い因果関係があることを発表したのです。

 

もちろん、難聴は加齢によって進行しやすい病気の一つで、完全な治療法はなく、誰でも引き起こされる可能性があります。

 

それでも、認知症と深く関係している病気で、命には直ぐに関わらないということで放置するのは良くないですし、症状を進行させる原因ともなるので、早めに対処しなければならないのです。

 

そもそも、認知症は病名ではなく、医学用語では症候群と呼んでおり、何かしらの原因によって慢性的な知能低下が引き起こされ、個人によって異なる症状が現れます。

 

特に決まった症状はありませんが、聞いたことが思い出せない記憶障害、考えるスピードが以前と比べて遅くなる判断力の障害、季節や時間の感覚がなくなる見当識障害、家電などを使いこなせなくなる実行機能障害などが一般的です。

 

いわゆる高齢者の方に多いボケのような感じで、個人の症状によっては認知症により、誰かの助けを借りなければ生きられないことも少なくありません。

 

難聴だけでも症状の度合いによっては、一人で生きていくことが困難となりますし、更に認知症を患えば余計に酷い状態となるので、早めに予防ケアを心掛けなければならないのです。

 

そこで、難聴を患っている方は「加齢だから耳が遠くなるのは仕方ない」と諦めるのではなく、補聴器を使って家族や友人と積極的にコミュニケーションを取るようにしましょう。

 

「これで認知症の予防になるの?」と疑問を持つ方がいらっしゃるかもしれませんが、脳の回路は刺激があると活発になり、刺激が少ないと働きにくくなるという特徴があります。

 

つまり、難聴だからといって人と接するのを避けていると、脳への刺激が減って認知症を患うリスクが高まってしまうため、補聴器を使って自分から人との交流を深めていくという試みが重要なのです。

 

たとえ、この2つの症状に関連性があったとしても、難聴を治療したからといって、認知症にならないと言い切れるわけではありませんし、因果関係を確認できるまでには更なる研究が必要となります。

 

それでも、今現在までの様々な研究や調査により、認知症の危険因子の一つが難聴ということは確かなので、症状の進行を止めるための治療や対症療法を怠らないようにしてください。

 

 

 

 


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