腫瘍が原因の難聴

 

 

腫瘍が原因の難聴について

聴覚を司っている蝸牛神経と平衡感覚を司っている前庭神経がある聴神経に腫瘍ができることが原因で、難聴を引き起こすことがあります。

 

この聴神経腫瘍は良性の腫瘍なのですが、大きくなるにつれて血管や神経を圧迫し、難聴やめまいといった身体症状の原因となるのです。

 

聴神経腫瘍は、腫瘍の速度がゆっくり進むという特徴があり、周囲の神経や脳に対しての影響のスピードも遅いため、自覚症状がほとんどなく病気に気付きにくいのが厄介かもしれません。

 

聴神経腫瘍を引き起こす原因は未だにはっきりと分かっておらず、遺伝による影響が強いのではないかと考えられております。

 

腫瘍が小さい状態の初期症状が難聴で、だんだんと聞こえが悪くなり、腫瘍が大きくなるにつれて平衡感覚が失われてめまいやふらつきが引き起こされるのです。

 

他にも、腫瘍が顔面の神経を圧迫し、顔面麻痺を引き起こす方もおり、食べ物の飲み込みが悪くなる嚥下困難や、声が枯れる嗄声といった症状も同時に生じます。

 

聴神経腫瘍は良性なので、ガンのように他の部位に転移するケースはありませんが、難聴の原因となるので怖い病気ですし、日常生活に支障が出る症状も多いため、きちんと病院で治療を受けた方が良いでしょう。

 

「自分の身体がおかしいな」と感じたら病院でMRI検査を受けて聴神経腫瘍が発見されるのが一般的で、現在は医療の発達により、1cm未満の小さいサイズの腫瘍も発見できるようになりました。

 

しかし、上記での説明したように、直ぐに不快な症状が現れるわけではなく、症状が徐々に進行していくことが多いので、この病気を発症しやすい30代から50代にかけての方は、定期的に健康診断を受ける必要があります。

 

腫瘍が小さく身体に加わる影響が少なかったり、高齢の患者さんの場合は、画像検査を定期的に行って症状の経過を観察することがあり、直ぐに手術しなければならないというわけではありません。

 

とは言え、腫瘍が大きくなれば取り除かなければならないですし、薬で何とかできる病気ではないので、手術療法か放射線療法といった治療法が実施されます。

 

腫瘍が小さければ他の神経との癒着が少なく、手術療法で全てを取り除くことは可能で、手術時間も短いため身体に大きな負担をかけずに済むはずです。

 

放射線療法の場合は、ガンマナイフやリニアックといった装置を使用し、腫瘍を完全に取り除くわけではなく、大きくなるのを抑える治療となっております。

 

個人の症状によって聴神経腫瘍の適した治療法は異なるので、医師の指示に従って治していくようにしてください。

 

 

 

 


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