難聴と髄膜炎

 

 

難聴と髄膜炎について

難聴は年齢を重ねた高齢者の方だけが引き起こすわけではなく、赤ちゃんから青年まで年齢に関係なく生じるという特徴があり、他の病気が引き金になっているケースは少なくありません。

 

その病気の一つが髄膜炎で、ウイルスや雑菌による感染症のことを指し、乳児や幼児に多く見られる病気となっております。

 

脳膜炎や脳脊髄膜炎とも呼ばれている髄膜炎は、脊髄を覆っている髄膜にウイルスや細菌が感染し、38℃以上の発熱や激しい頭痛などを引き起こすのです。

 

場合によっては、繰り返す嘔吐や意識障害、痙攣といった症状も見られ、その一つが難聴だと説明できます。

 

しかも、インフルエンザ菌や肺炎球菌といったウイルスによって発症する髄膜炎の場合、両耳に重い難聴が生じる可能性が非常に高く、個人の症状によっては深刻な後遺症が残ってしまうのです。

 

赤ちゃんの場合、おたふく風邪や手足口病のウイルスで発症することが多く、1年間で600人から1,000人の子供が感染しているというデータが出ております。

 

症状が重いので、赤ちゃんに異変を感じて直ぐに病院で治療を受ければ、難聴や失聴が残る確率はそこまで高くないと言えるでしょう。

 

しかし、細菌が見つからない無菌性髄膜炎であればまだしも、細菌が原因の細菌性髄膜炎は死亡の確率も高まり、インフルエンザ桿菌(Hib)では約25%、肺炎球菌では30%の割合で難聴を中心とした後遺症が残るのです。

 

病院ではどの病原菌で髄膜炎を発症したのか調べ、その後に薬剤を内服や点滴で投与し、発熱や頭痛といった症状を和らげることができます。

 

基本的に薬剤を使った治療が病院で行われ、治癒までの期間は1週間から2週間程度だと言われているものの、発見が遅れれば治りにくくなることは間違いないですし、難聴といった後遺症が残るリスクも高まるので十分に注意しなければなりません。

 

髄膜炎を患ってから早めに治療を心掛けることは当たり前なのですが、この病気にかからないような予防を毎日の生活で心掛けることはもっと重要です。

 

基本的に経口感染や接触感染によって発症するケースが多いため、「手洗いうがいを徹底させる」「喚起を良くする」「プールの後にシャワーを浴びて身体を清潔に保つ」という予防を行うようにしましょう。

 

また、原因の一つであるインフルエンザ桿菌(Hib)は予防接種を受けることができるので、病院でワクチンを接種するのは一つの選択肢となっております。

 

子供が将来的に難聴を患うのを防ぐためにも、お近くの病院や役所に問い合わせて予防接種を受けさせるべきです。

 

 

 

 


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