遺伝子が原因の難聴

 

 

遺伝子が原因の難聴について

遺伝子の情報に基づいて作られたタンパク質が集まり、私たちの身体は構成されており、遺伝子治療などという言葉も近年になってマスコミで取り上げられるようになりました。

 

どんな病気でも基本的に外界の影響が強いものの、遺伝子が原因となっているケースもあり、引き起こされる病気の一つが難聴です。

 

元々の遺伝子が原因で難聴が引き起こされるということで、外部からの刺激で生じる騒音性難聴とは大きく異なることがお分かり頂けると思います。

 

遺伝子の研究を行っているとある機関では、神経系に現れるタンパク質をコードするSLITRK6遺伝子の変異により、難聴や近視といった合併症が引き起こされることを解明しました。

 

SLITRK6遺伝子には異なる変異があり、正常なタンパク質が持ち合わせているシナプスを形成する機能と、神経突起を作る機能が失われることにより、難聴や近視といった症状が併発するという仕組みです。

 

遺伝子情報は身体の内部に関することなので、あまり理解できないかもしれませんが、元々持ち合わせた遺伝子情報が原因で、難聴を患うことがあると説明すれば分かるのではないでしょうか。

 

遺伝子が原因の難聴は生まれた時に引き起こされるだけではなく、年齢を重ねるとともに徐々に進行していくケースはあり、家族に難聴者がいないとしても安心はできないのです。

 

突然変異によって難聴を患いやすいという体質の方はいらっしゃいますし、他の要因が外界から加わることで症状が誘発される場合もあります。

 

例えば、細菌に作用してタンパク合成を阻害するアミノグリコシド系の抗生物質には内耳毒性があり、その副作用によって難聴の原因となることは少なくありません。

 

その頻度は決して多くないのですが、とある遺伝子に異常が引き起こされていると、この抗生剤の投与によって高確率で難聴が引き起こされるという仕組みです。

 

自分の遺伝子レベルまでしっかりと把握している方は絶対にいないので、難聴を患うリスクを少しでも抑えたいのであれば、医薬品の服用は全て医師の判断に任せた方が良いと説明できます。

 

アミノグリコシド系の抗生物質が原因の難聴でも、直ぐに発症するというわけではなく、何かしらの前兆があるはずなので、症状の変化をその都度医師に伝えていれば、別の薬に変えてくれるはずです。

 

未だに遺伝子が原因の難聴は完全には解明されておらず、専門の医師でも分からないことだらけですが、発症したとしても医師の指示に従って治療をしていれば、聴力が失われることはないでしょう。

 

 

 

 


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