有毛細胞が原因の難聴

 

 

有毛細胞が原因の難聴について

空気の振動を電気信号に変えている内耳には蝸牛という部分があり、その中の音を感じ取る細胞を有毛細胞(ゆうもうさいぼう)と呼んでおります。

 

有毛細胞は音に対するセンサーとして中心的な役割を果たしており、ここの機能に傷害が引き起こされることが原因で、難聴を発症する場合があるのです。

 

有毛細胞に何かしらの傷害が生じると、今までのように正常に音を感じ取ることができなくなるため、難聴の原因になりやすいと説明できます。

 

一口に有毛細胞と言っても、外有毛細胞(約12,000個)と内有毛細胞(約3,500個)の2種類に分けられており、周波数の高低に関わらず音が耳の中に入ってくると、入り口に近い細胞ほどダメージを受けやすいのです。

 

入り口付近の有毛細胞は高い周波数の音を伝達する特徴があり、長期間に渡ってありとあらゆる音に晒される結果となるので、加齢によって高い音が聞こえにくくなる原因はお分かり頂けるのではないでしょうか。

 

この細胞が傷付くことで音に対する感覚自体が低下し、微妙な音の聞き分けができなくなるので難聴が進行する原因となりますし、個人の症状によっては雑音や耳鳴りが響き渡ります。

 

有毛細胞の機能が消失すると、今まで聞こえていた聴力の100分の1程度になると考えられているので、この細胞を壊さないように心掛けることが難聴の大きな予防に繋がるのです。

 

難聴の原因となる有毛細胞の破壊は、生きるためのエネルギーがなくなったことで壊れるネクローシスと、細胞が自殺するアポトーシスの2種類の仕組みによって生じております。

 

近年の研究結果によると、有毛細胞の多くはアポトーシスによって死んでいくことが多く、その原因として薬剤の副作用が挙げられるため、アミノグリコシド系抗生物質や抗ガン剤といった抗生物質を服用する方は注意しなければなりません。

 

他のページでも説明致しましたが、薬の副作用が原因で難聴を引き起こすのは決して珍しい話ではなく、その症状を別の医薬品で打ち消すのは難しいので、原因となる薬の服用を中止しなければならないのです。

 

加齢による聴力の低下が原因の難聴は仕方ありませんが、薬の副作用が原因の難聴は防げるので、医師から処方された薬で異常が生じたという方は、早めに病院を受診して服用を続けた方が良いのか指示を受ける必要があります。

 

自分の判断で中止すると、元々治さなければならない病気による症状が悪化するかもしれないので、素人判断を下さないように注意してください。

 

 

 

 


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