難聴とアレルギー

 

 

難聴とアレルギーについて

基本的に難聴とアレルギー性鼻炎には関係性はなく、お互いに症状の悪化を強めているというケースはないはずです。

 

ウイルスや細菌の感染によって激しいめまいを引き起こすメニエール病を患い、その症状の一つとして難聴が生じたとしても、アレルギーとは特に関係はありません。

 

しかし、鼓室の中に粘液が溜まり、鼓膜が振動しにくくなって外部の音が内耳まで伝わりにくくなる滲出性中耳炎という病気を患っている方は、難聴とアレルギー性鼻炎の症状が同時に引き起こされる場合があるので注意が必要です。

 

全ての方に共通する症状ではありませんが、滲出性中耳炎を患うと耳が遠くなる難聴や、耳の中に何かが詰まった感じがする耳閉感が生じ、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎といった合併症が引き起こされるという特徴があります。

 

とは言え、この病気は急性中耳炎と同じように幼児が患うことが多く、耳の中の機能が発達していない2歳〜5歳程度の小さなお子さんが発症するケースがほとんどです。

 

一時的な難聴が引き起こされるので、「呼んでも返事をしない」「言葉を聞き返すことが多い」という症状に子供が陥っていたら、滲出性中耳炎を疑った方が良いでしょう。

 

この時期の子供は自分から身体の違和感を訴えるケースは少なく、家族も気付いてあげられないことがあるので、子供の様子を常に気遣うようにした方が良いと説明できます。

 

幼児期に滲出性中耳炎を発症する割合は意外と高いですし、両側の難聴が生じた場合、他の子供とコミュニケーションを取るのが苦手になったり、言葉を覚えるのが遅くなったりと、発達が遅れることも少なくありません。

 

「特に苦しそうにしていないから大丈夫だろう」という親の安易な考えによる、難聴が後遺症として残ることもあるので、素人判断をせずに早めに小児科や耳鼻科へと連れていかなければならないのです。

 

病院では音の聞こえ具合を測定する聴力検査や、鼓膜の動きの程度を調べるティンパノメトリーを行い、滲出性中耳炎の治療を進めていきます。

 

もし、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎といった症状を患っている子供であれば、先にその治療を行ってから滲出性中耳炎を治していくという流れです。

 

専門医によって判断が異なるので一概には説明できないものの、出血以外の危険性がほとんどないアデノイド切除術や、鼓膜切開術、鼓膜チューブ留置という治療が行われております。

 

どのような症状だとしても、後遺症として子供に難聴が残らないように、医師の指示を仰ぐようにしてください。

 

 

 

 


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