難聴と肥満

 

 

難聴と肥満について

アメリカで行われた国民健康栄養調査(NHANES)によると、10代のうちに肥満傾向にある方は、一般的な体重の人と比べて難聴を患いやすいというデータが出ました。

 

看護師健康調査でも女性を対象に調査を行い、肥満度指数を表しているBMI値が30〜34の人は25以下の女性と比べて難聴のリスクが17%、BMI値が40以上の人は25%にまで高まることが分かったのです。

 

もちろん、これは10代の肥満傾向の方だけではなく、20代や30代の若者にも同じように言えることで、難聴と肥満には深い関係性があるということを指しております。

 

これは肥満が原因で体内に炎症が引き起こされ、内耳の細胞がダメージを受けて聴力が失われることが大きな原因です。

 

肥満が原因の難聴を患うと、片方の耳のみ低周波の音が聞き取りにくくなる傾向があり、「大勢の人がいる場所で音が聞き取れない」「他人と上手く会話が成立しない」という状態に陥ってしまいます。

 

しかも、肥満の方は高齢になってから難聴を患うのではなく、若いうちに発症するリスクも高まり、コロンビア大学のAnil Lalwani教授によると、聴覚障害のある10代の若者の約8割は自分の症状に気が付いていないと説明しておりました。

 

今後の研究によって、肥満が難聴を引き起こすメカニズムについて更なる分析が行われるはずですが、現段階でも肥満が耳の機能に何かしらの障害を与えているという事実は間違いないでしょう。

 

そのため、太り気味の若者は早めに病院へと足を運び、聴力検査を行って異常が来たされていないかどうか確かめる必要があります。

 

男性の場合、どの世代にしても10年前よりも肥満者の割合が増えているというデータが出ており、食生活の欧米化が関わっているので致し方ないことかもしれません。

 

しかし、40代から60代にかけての肥満者は何と30%を越えており、ただでさえ老化で音が聞き取りにくくなってしまうので、肥満が難聴の症状を加速させてしまうというわけです。

 

肥満の2大要因は運動不足とエネルギーの過剰摂取で、まずは毎日の生活習慣をしっかりと見直すことが大事だと説明できます。

 

とは言え、肥満を解消するには食事制限が欠かせないという考えを抱いている方が多いのですが、ここ10年に渡って日本人のエネルギーの摂取量は横ばいになっているのが現状です。

 

にも関わらず、肥満の方が増えているのは、もう一つの要因である運動不足による影響が大きいと考えられるので、体脂肪を効果的に燃やせるエアロビクスや、基礎代謝を高めるような筋力トレーニングを行うようにしてください。

 

 

 

 


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