難聴と気圧

 

 

難聴と気圧について

急激な気圧の変化によって耳の状態が変わり、耳鳴りや難聴といった症状を引き起こすケースは決して少なくありません。

 

現に、ある日急に耳の聞こえが悪くなり、音を感じ取る細胞や神経の不調が原因の急性低音障害型難聴は、気圧の変化によって生じやすくなります。

 

急性低音障害型難聴の原因として多いのは「精神疲労」や「睡眠不足」、「肉体的な疲労」が挙げられ、その次に多い原因として気圧の変化が挙げられるのです。

 

通常であれば、耳の中の気圧は外と同じ状態に保たれており、身体に異常がなければ不快だと感じることはないでしょう。

 

しかし、飛行機に乗ったりスキューバダイビングで海の中に潜ったりと、急激に外気圧が変化すると身体の内外に気圧差が生じ、鼓膜が内側に押し出されて痛みや耳鳴りを感じます。

 

飛行機やエレベーターに乗って、キーンとした高い音の耳鳴りを経験したことはあるはずですし、以上のようなメカニズムで生じるのです。

 

とは言え、気圧差が原因で難聴の症状が著しく悪化するケースは少ないですし、耳鳴りが引き起こされても一時的な症状なので時間が経過すれば自然と元の状態に戻ります。

 

いつまでも治らない難聴に悩まされている方は、気圧の変化ではなくその他の原因が引き金になっているかもしれないので、自己判断で対処するのではなく早めに病院を訪れるべきです。

 

特に、難聴の中でも低い音域だけ聞こえにくくなる「低音難聴」で悩む患者さんは増えており、はっきりとした原因は解明されていないものの、精神的なストレスが重なったからなのではないかと考えられております。

 

何かしらの原因で肉体的なストレスや精神的なストレスが溜まって「低音難聴」を発症し、音が聞こえないというストレスで更に症状が悪化するという負の連鎖に陥るケースもあるのです。

 

「難聴は高齢者が引き起こす症状だから自分は大丈夫」だと考えている方はいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、「低音難聴」は20代から30代の女性に増えており、一度回復しても疲労とストレスを取り除かないと再発しやすいのが大きな特徴です。

 

女性を取り巻くストレスの環境を考えれば、今後も更に若い世代の「低音難聴」で悩む患者さんが増えるのではないかと専門家は説いております。

 

気圧の変化が原因だとしてもストレスが引き金だとしても、難聴で周りの音が聞こえにくくなると日常生活にも支障が出るかもしれないので、早めに専門医に相談して適切な対処を行うようにしてください。

 

 

 

 


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