難聴とタバコ

 

 

難聴とタバコについて

年齢を重ねることで音が聞き取りにくくなる難聴は、誰でも経験する可能性のある身体現象で、加齢によって聴覚と関係している細胞の減少により、耳の聞こえが悪くなってしまいます。

 

この老人性難聴を完全に予防する方法や治療する方法はないものの、タバコといった別の因子が加わることで症状が加速すると心得ておくべきです。

 

騒音に起因するような難聴ではない場合でも、タバコを吸うことによって血管が収縮し、神経にしっかりと栄養分が行き渡らなくなるので、難聴の症状を加速させるのは間違いないでしょう。

 

そもそも、私たち人間が外部の音をキャッチできるのは、耳の中に有毛細胞と呼ばれるものが存在しているからで、音が通過した際に毛を震わせることで脳に認識させるというメカニズムになっております。

 

年齢を重ねると有毛細胞の数が減り、音を伝える機能が衰えるので、外部で発生する音を拾いにくくなり、聞き間違えが多かったり相手の話を聞き返したりすることが多くなるのです。

 

実は、タバコを吸って血管が収縮すると、この有毛細胞の機能低下が激しくなることが分かっており、喫煙習慣が長ければ長いほどそのスピードは加速されると言っても過言ではありません。

 

実際に、イギリスのマンチェスター大学で行われた調査によると、喫煙者は非喫煙者と比べて難聴を発症する割合が約15%も高まるということが分かりました。

 

以前はタバコを吸っていても、禁煙してタバコをやめた方は、難聴を患うリスクが低下しているみたいなので、40代や50代を過ぎてから禁煙を試みるのは、難聴の予防という点でも健康維持という点でも大きな意味があります。

 

私たちが何気なく吸っているタバコの中には、消化器系にダメージを与えるヒ素、発がん促進物質を含んでいるタール、麻薬と同様の機序があるニコチンなど、ありとあらゆる化学物質が含まれているのです。

 

タバコを吸ってストレスを解消できていると感じるのは完全に勘違いで、実は喫煙をしなければストレスを発散できない体質に変わり、タバコを吸えない環境が続けばイライラが募ってしまいます。

 

ハッキリと言ってタバコは百害あって一利なしですし、難聴だけではなく肺がんのリスクを高めたりと、健康に良い作用は一つも得られないので、自分の身体を心配するのであれば早めに禁煙に取り組んだ方が良いでしょう。

 

欧米の最新の研究では、受動喫煙でタバコの煙に晒されていると、10人に3人は難聴のリスクが高まると考えられているので、タバコの煙が飛び交う場所に足を運ばないという対策が必要です。

 

 

 

 


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